俊ちゃんニュースレター   翔牛(しょうぎゅう)      第4号 平成16年12月1日 

発行所;津城公認会計士事務所 編集者;津城俊幸 電話番号03−3654−8130 ファックス03−5607−2482 

 

事務所便り

人事異動 本年11月末日をもって、畠山光子が退職する事となりました。勤続19年でした。しばらくは、事務の引き継ぎ等のため、随時出勤します。

猫のミーコ(事務所で飼っている雌猫です) 相変わらず気ままに、事務所の中をウロウロ、ヒュコヒョコ、時にヨロヨロ、日溜まりの中で大欠伸(あくび)、そしてウトウト、スヤスヤ。見ていると、時として、猫になりたくなります。

 

ランチェスター経営教室 〜財務分析の限界〜

 経営改善をするには、まず現状を分析し、把握しなければなりません。そのための手段が財務分析です。財務分析を最初に考えた人は、アメリカの銀行員の、アレキサンダー・ウォールです。日本で言えば、明治43年に、融資先の経営内容を判断する方法として発表されました。

 

内容的には、「50,100,200,100」の原則と言われるもので、@自己資本比率は50%にして、固定資産は自己資本と同額にする(固定比率=固定資産/自己資本=100%)。他人資本のうち半分は長期借入金にすると、流動比率(=流動資産/流動負債)は200%になり、さらに流動資産の半分を商品で持つと言うものでした。

 

 それから約100年が経過し、分析項目は約40項目以上になっています。必要以上に複雑になりすぎて、分析技法が一人歩きしがちになっています。結果を分析することと、経営をよくするためにしなければならない、正しい作業や方法を見つけ、実行することとは全く別物です。(以上竹田陽一先生著作より)

 

 例えば、粗利益率が業界平均より低いと言うことは、決算書から簡単に分析できます。しかし、その低い粗利益率を高くするためにどう言う手を打ったらいいのかの回答は、財務分析からは全く出てきません。にもかかわらず、財務分析しかできないコンサルタントは、「粗利益率が低いから、あと10%高くしなければならない。」とか「粗利益率を業界平均並にするには、売上単価を10%あげるか、仕入れ単価を10%低くしなければならない。」などと数字の辻褄合わせの、当たり前のことを、さも重要な大発見とでもいうように、得意げに言います。

 

粗利益率を10%高くするには、あるいは、売上単価を10%上げたり、仕入れ単価を10%下げるには、どういう商品をどのくらい在庫として持つべきなのか(商品戦略)とか、どういう営業のやり方(営業戦略)が必要なのか、というようなことこそが検討されなければならないはずです。

 

それは、風邪で苦しんでいる患者に「風邪を治すには、元気にならなければならない。」とだけしか言えないヤブ医者のようなものです。元気になるにはどうしたらいいのかの処方や、指導ができないようでは医者として一人前は言えません。分析比率の数字の辻褄合わせのような一見もっともらしい戯言(たわごと)しか言えないヘボなコンサルタントも同様です。

 

 また経営者の方にも、数字コンプッレクス、あるいは、数字万能主義のような考えがあり、会計も、財務分析も、詳しいほど、精密であるほど価値がある、効果があると言う錯覚に陥っている人がいるようです。会計も、財務分析も、目的や用途に適合した詳しさと精度があればいいのです。この判断、見極めが出来るか出来ないかに、経営者の能力の差が出やすく、社員の士気や、経営効率の善し悪しにも影響してきます。用途や目的を無視して、いたずらに詳細さや、精密さを求めるのは「一利のために、百害をもたらす」ものと思います。

 

 雑情報 今日はどんな日

12月1日 紀元前202のこの日、中国の秦の始皇帝の死後、天下統一の覇権を漢の劉邦と争った楚の関羽が、31歳を一期し自決した。

12月2日 1804年。ナポレオン・ボナパルトがフランス革命後の恐怖と混乱のどん底にあったフランスを統一し、357万票と言う圧倒的な賛成票を得て、皇帝の地位に昇り、ノートルダム寺院において盛大な戴冠式を行った。

12月3日 671年(天智10年)。大化改新を断行し、全国の戸籍を調査し、「庚午年籍(こうごねんじゃく)」をつくるなどの魚失せ金を残された天智天皇が崩御されました。御歳58歳。

12月23日 1933年(昭和8年)、平成の代の今上天皇のご誕生日。

 

 数字は語る

25000,5651 平成15年の日本全国のホームレスの人数、25000人、うち都内に5651人(東京都調査)。

52万人 「ニート」(学校に行かず、就職もしていない若者)の平成15年の人数(労働経済白書)。ニートとフリーターの境界ははっきりしないとのこと。

1億4000万 チャイナの流動人口(戸籍のある土地を離れて他の地域に住んでいる人々)の数。流動人口のことを別名「盲流」ともいいます。(確かしばらく前まではこの言い方が主流だったと思うのですが、いつから呼び名が変わったのか、ご存じの方は教えて下さい。)

 

編集後記 

暑い秋も終わって、やっと少しは冬らしくなってきました。早くも、師走。何かと気ぜわしい月ですが、「終わりよければすべてよし」と行きたいものです。当号では税金門題、お役立情報はお休みしました。適当なものがなかったものですから。年内にもう1号だしたいと思ってはおります。

(ご不要の方は、お申し出下さいますようお願いいたします。)