ニュースレター   翔牛(しょうぎゅう)   117号  平成22年12月15日 

発行所 津城公認会計士事務所                    http://www.cpa−tsushiro.com

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ランチェスター戦略による 社長の経営戦略教室  

なぜ中小企業では市場占有率が低いのか(2)

2 経理偏重と税金のコラボ(レーション=合作、共同、共演)

税金を払いたくないというのは法人・個人にかかわらず共通の本音でしょう。松下幸之助は無税国家を提唱していましたが、今のところ見果てぬ夢です。そこで節税ということになります。

税金の計算は会計帳簿の記録により利益を計算し、その利益に法律で決まった税率をかけて計算します。節税はその税金をいかに少なくするかですから、その為に正確な会計帳簿の記録が必要不可欠と言う理屈(?)となり、それが嵩じて正確な会計帳簿の作成システムが何よりも重要、さらには会計が経営そのものであるかのように考える経営まで現れてきました。

会計は具体的な数字として把握できますので実感しやすく、又計数管理というと、何か高尚な事をやっているかのような満足感を感じる人もいるようです。それに比べて市場占有率は目に見えず実感しにくいので、軽視、更には無視され勝ちになっています。

税金を払えるほど儲かっていることがいかに幸せなことか、赤字になってみて初めてわかります。

(参考文献:竹田陽一著「ランチェスター 中小企業の成功戦略」ほか)

 税金一口メモ    分割基準の事務所等の数  

法人住民税・事業税の計算で、2以上の都道府県に事務所等を設けている場合、従業者数と事務所等の数で課税標準を案分します(非製造業)。事務所等の数は原則として、同一構内・区画にある建物は一と数えますが、複数の店舗を運営しているなど機能的の独立している場合は、それぞれを一と数えます。詳しくは事務所まで。(No3139P69)

雑情報 その1 今日はどんな  12月7日 1950年(昭和25) 「貧乏人は麦を食え」 池田勇人蔵相失言?

大東亜戦争の戦費は国家財政の約9倍にのぼり、それを個人消費の抑制(欲しがりません、勝つまでは!)、国債の個人購入で賄っていましたが、敗戦、連合国による占領(昭和27年4月まで)により、その枠組みが崩壊し、国債で吸収していた資金が消費に回り始め、物資不足と相俟ってインフレーションが発生しました。預金封鎖、新円切り替えなどの抑制策もありましたが、日本は昭和21年10月から24年4月迄の3年6カ月間に、消費者物価上昇率100倍(公定価格ベース)という猛烈なインフレーションに見舞われていました。

その最中、昭和24年2月の総選挙で初当選したばかりの池田勇人を、吉田茂は党内の反対を押し切り、第3次吉田内閣の大蔵大臣に抜擢。日本経済を根本的に立て直すために、同年3月池田蔵相のもと、ドッジラインが実施されました。其れは@緊縮財政による均衡予算A1ドル360円の単一レートの採用による輸出振興B戦時規制の緩和、自由競争の促進などを柱とするものでした。インフレは沈静化しましたが、デフレ傾向となり、失業、倒産が増え、「ドッジ不況」と呼ばれるような不景気に陥りました。

この日、参議院予算委員会で高騰する米価対策を聞かれた池田蔵相は、「、、、所得の状況により、所得の少ない人は麦を食う、所得の多い人はコメを食うという、経済の原則に沿った方へ持っていきたい、というのが私の念願です。」という答弁の締め括りの部分が、新聞紙上で「貧乏人は麦を食え」と、扇情的に報道されました。

内容的にはごく当たり前の事としか思えませんが、今も昔も一部新聞報道は真実より、外連見(けれんみ=俗受け狙いの見せかけ、はったり、ごまかし)のある報道をしがちなようです。

1972年(昭和47)6月、佐藤栄作総理大臣が退任会見の時、「、、新聞報道は偏向しているから、テレビで直接国民に話したい、、」と記者団が退席したあと、一人テレビに向かって退任演説をしたことがありますが、宜(むべ)なるかな。報道関係、特に新聞記者の中には報道・言論の自由を笠に着、たゴロツキ(破落戸)紛いの輩がいるようです。

その2 彼は言った、、、 「ラ・ロシュフコー箴言集」より

ての情念の中で、我々自身に最も知られていないのが怠惰(たいだ)である。その激しさは感じ取れず、それがもたらす害はごくわかりにくいにもかかわらず、怠惰はどんな情念よりも熾烈で有害な情念である。怠惰の威力をよく考えてみれば、それがあらゆる場合に我々の判断、関心、快楽を支配してしまう事がわかるだろう。(続く)

編集後記あるいは近況自分は報告・雑感 (ご不用の方はお申し出くださいます様、お願い致します。)

ようやく寒さも募ってきました。小沢問題もいよいよ佳境に入ってきましたが、彼の言う事は、盗人猛々しい、自分勝手な言訳のオンパレード。「小沢一郎は背広を着たゴロツキである」(西部邁著)、と言うのも宜なるかな。