ニュースレター   翔牛(しょうぎゅう)   118号  平成22年12月28日 

発行所 津城公認会計士事務所                    http://www.cpa−tsushiro.com

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ランチェスター戦略による 社長の経営戦略教室  

なぜ中小企業では市場占有率が低いのか(3)

3 経営学、社長学などのビジネス本の功罪

経営の勉強に一番手軽に利用されているのは「−−経営学」「−−社長学」等のビジネス関係の本です。それらは、大雑把に4種類ぐらいに分類できます。

1 過去の有名経営者の成功事例の紹介解説、あるいは成功社長の自伝的経営談義

2 古今東西の英雄豪傑の経営的解説、

3 有名企業の戦術上の改革改善の事例集、あるいは、その解説・応用についての蘊蓄 

4 経営分析等の科学的経営管理論的なもの、あるいは各種専門家の「会計的――」「労務管理の――」的なもの

 この種の本は、経営のイロハ、定石が分かっている人が、ケーススタディー的に読むか、ぴったり自分の状況に参考になる、あるいは教養と思って読むのはいいのですが、これを「経営学」の教科書と思うと、「八幡(やわた)の藪知らず」(入り込んだら二度と出らないと謂う竹藪=JR総武線・本八幡駅から徒歩5分)になり、やるべき事、進むべき方向を見失い、時間と金を無駄にする事になりかねません。              (参考文献:竹田陽一著「ランチェスター 中小企業の成功戦略」ほか)

 税金一口メモ    扶養控除等と給与収入    

配偶者や扶養親族に給与収入がある場合、「収入額-57万円」が38万円を超えると配偶者控除、扶養控除を得けられなくなります。ただし、株の譲渡益や、不動産所得等があると給与収入が103万円以下でも控除が受けられないことがあります。給与収入がゼロでも、不動産所得が39万円あれば控除は受けられません。詳しくは事務所まで。(No3142P53)

雑情報 その1 今日はどんな  12月27日 1960年(昭和35)  池田内閣、所得倍増計画閣議決定

昭和35年6月の日米安全保障条約の改定をめぐる、社会的、政治的混乱の責任を取る形で岸信介内閣が総辞職し、同年7月19日、第一次池田内閣が発足しました。安保闘争の余韻醒めやらずと言った世情で、池田内閣は「低姿勢」「寛容と忍耐」を掲げ、対話路線を強調しました。

安保条約の改定・継続により、高価な国防にかける予算を軽減できる目途がついたので、その浮いた予算を経済政策に回して、日本経済の更なる自立と発展を図るべく、この日「所得倍増計画」を閣議決定しました。昭和35年のGNPは約16兆円、これを10年以内に2倍にしようという計画でした。計画は予想以上に進み、5年後の1965年(昭和40)に33兆円を達成しました。

これを嚆矢とし、その後の佐藤栄作内閣でも経済計画に基づき驚異的な経済成長は続き、1970年(昭和45)には75兆円となり、西独を抜いて米国に次ぐ世界第2位に躍進しました。日経平均株価が史上最高値を付けた1989年(平成元)は423兆円でした。しかしその後成長ペースは落ち、1997年(平成9)に515兆円(名目)を達成してからは、実質ベースでは2007年(平成19)の560兆円まで伸びましたが、名目では1997年を下回る状況が続いています。

失われた10年が15年、20年になろうとしています。繁栄と平穏に慣れ、現状維持的な生き方、横並び的悪平等を是とする発想が、蔓延しているからに外なりません。競争と対立を恐れず、幕末・明治維新の時の様な、日本人としての誇りと気概を、各人が持てるような教育こそが何より、緊急に必要だと思います。

池田首相は、1962年(昭和37)ヨーロッパ7カ国を歴訪した際、フランスのドゴール大統領から「トランジスターのセールスマン」と揶揄されながらも、日本の国際的地位の向上に努め、今日の繁栄の基礎を築きました。残念ながら今のところ日本は、軍事力で国力を発揮できません。経済力と文化力と人間力で存在感を主張するほかありません。しかしいつの日か、軍事力でも再び世界の瞠目せしめ、信頼を得、貢献出来んことを。

その2 彼は言った、、、 「ラ・ロシュフコー箴言集」より

怠惰は最も大きな船をも停める力を持つ小判鮫である。最も重大な問題にとって、暗礁よりも、どんな大時化(しけ)よりも危険な凪(なぎ)である。怠惰の安息は魂の秘密の魔力であって、もっとも熱烈な追及も、もっとも断固たつ決意も、突如として中止させてしまう。(続く)

編集後記あるいは近況自分は報告・雑感 (ご不用の方はお申し出くださいます様、お願い致します。)

色々ありましたが、今年も過ぎて行きます。来年がいい年でありますようにと、神様にお願いするのではなく、吾が為すことを御照覧あれと、祈ることにしましょう。