ニュースレター   翔牛(しょうぎゅう)   131号  平成23年7月19日 

発行所 津城公認会計士事務所      http://www.cpa−tsushiro.com

TEL03−3654−8130 FAX03−5607−2482   (バックナンバーはHPやブログで見られます) 

ランチェスター戦略による 社長の経営戦略教室  

強者(弱者の反面教師)の戦略に学ぶな(11) 強者は弱者を包囲する

兵力数が圧倒的に多い優勢軍が損害を少なくして勝つ方法は、劣勢軍を包囲する事です。包囲殲滅戦は古今東西優勢軍が目指す完勝の戦略です。包囲するには少なくとも3面(点)が必要です。殲滅までは必要ない場合は、一部を敵の逃げ道用に開けておきます。

経営で相手を包囲する方法はおおよそ3通りあります。1つは商品で、例えば弱者のある商品が何らかの理由で人気が出始め、これ以上の人気上昇は困るという場合、まず同じ値段帯の商品を作る。次に少し上の値段の商品と、少し下の値段の商品を作り3点攻めにする。

スーパーやデパートなどの小売業では、例えば婦人服の品ぞろえ(子供から大人、年寄りまで)の幅を広くし、更にそのそれぞれの品ぞろえを多くする。こうすると弱者より売り上げが上がります。ただしその分売り場面積を広くしなければならない等の経費がかかりますが、これは弱者にはまねのできない強者の戦略という事になります。

(参考文献:竹田陽一著「ランチェスター 中小企業の成功戦略」ほか)

 税金一口メモ    相続人の住所と相続   (No3167p45)

相続人が相続時に国外に住所を有していても、日本国籍を有し、その相続人または被相続人が相続開始前5年以内に日本に住んでいたことがあれば、非居住者無制限納税義務者となり、国内財産同様に取得した国外財産にも日本の相続税が課されます。制限納税義務者に該当する場合は国外財産には課税されません。詳しくは事務所まで。

雑情報 その1 今日はどんな 7月6日 1949年(昭和24) 下山定則(国鉄初代総裁)轢死体で発見さる

昭和20年8月15日の終戦後のマッカーサーによる戦後民主化は、同22年2月1日に予定されていたゼネストがGHQにより中止されたのを転機に、それまでの急進的、左翼的な改革がひとまず抑えられました。

24年3月から実施されたドッジラインにより、「緊縮財政策」を実施し、猛烈なインフレーションの沈静化を図り、続いて同年6月1日「行政機関職員定員法」が制定され、300万人の公務員については42万人、国鉄についても62万人のうち12万人の整理が決定され、共産党勢力の一大拠点であった国鉄労組は猛然と反発し、吉田内閣打倒と人民政府樹立を公然と叫び、世情騒然とした中、同日発足した国鉄の初代総裁に就任した下山定則の最初の任務がこの人員整理で、労組との交渉の矢面に立ち、7月4日第一次人員整理37000人の解雇通告が行われました。

翌5日は9時から重要会議が予定されており、国鉄本社の職員が出勤しないのを不審に思い自宅へ連絡、通常通り公用車で出かけた旨を聞き大騒ぎとなりました。公用車の運転手の話では、9時37分頃日本橋三越に立ち寄り、「5分位で戻るから待っているように。」と言って店内に入ったので、そのまま待機していたらラジオで「国鉄総裁行方不明」のニュースを聞き、仰天して警察に通報したとのことです。其れから約15時間後のこの日の午前0時30分、常磐線北千住駅と綾瀬駅の間で下山総裁の轢断遺体が発見されました。轢断自体は0時20分頃の下り貨物列車によるものと判明しました。

「自殺説」「他殺説」入り乱れて真相不明のまま、殺人については1964年7月6日に時効となり今に至っています。後者は主にGHQの関与による人員整理強行の為の脅迫、拷問による過失致死と言いますが、脅迫的な叱咤激励、強制、圧力はあったにしても、過失致死に至るほどの脅迫、拷問はあまりにも杜撰でGHQの仕業とは思えません。また後任の総裁についても同様の事態が予想されますが、その時もまた脅迫、拷問を繰り返すのでしょうか。

人員整理の責任者として、GHQと労組の板挟み状態となり、次に予定されている第二次人員整理(同12日63000人に解雇通告)も迫り、極度の心労に陥り、凡そ15時間ほどの彷徨、逡巡の後、「初老期鬱憂症」による発作的自殺というのが前者の意見で、前後、周囲の事情、状況から私もそうかなと思います。

その2 彼は言った、、、 「ラ・ロシュフコー箴言集」より

美徳の虚偽性を証明する箴言を、我々がとかく正しく判断できないのは、我々があまりにも安易に自分の中の美徳は本物だと信じているからである。

編集後記あるいは近況報告・雑感 (ご不用の方はお申し出くださいます様、お願い致します。)

当号発行準備を始めた途端に九州で急用勃発、作業中断。発行中止とも思いましたが遅ればせながら発行する事にしました。